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映画

  • 2021年6月25日

母娘のわだかまりを監督自らが描く、唯一無二のドキュメンタリー映画『日常対話』

過去にどれだけ痛い思いをしても、やっぱり私は凸凹がある人を魅力的だと思うし、好きだなぁと思います。「〜すべきでない」とか、「ふさわしくない」を振り切って、自分そのままを持っている人に、魅力を感じ得ません。 この夏に日本で公開になるドキュメンタリー映画『日常対話』(原題:日常對話)でクローズアップされている、監督の実のお母様・アヌさんもそんな方でした。

  • 2020年12月17日

映画『MOTHER マザー』を観て、その事件について書かれた本を読みました。

ある夜、Netflixで大森立嗣さん脚本・監督、長澤まさみさん主演の『MOTHER』を観たら、朝方まで眠れなくなってしまいました。この映画は実際にあった事件を元にして作られています。2014年、事件当時17歳の少年が埼玉県川口市で祖父母を刺殺し、金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた事件です。その事件について取材を重ねられた毎日新聞の記者・山寺 香さんが『誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』という本を書かれていて、ありがたいことにKindle版もあったので、この週末に読んでみました。

  • 2020年3月1日

雑誌『世界(岩波書店)』寄稿「台湾人の「民意」とカルチャー――ミリオンヒット映画『返校』にみる台湾人アイデンティティの行方」

個人的には2019年末に起こった大事件でした。岩波書店…私にとって、思春期の頃から憧れの存在である岩波書店。 最近日本で改めてベストセラーになっている書籍『君たちはどう生きるか』の著者・吉野源三郎氏が創刊した論壇雑誌です。その『世界』2020年3月号(2/7発売)で、今回の総統選に関して生活実感における台湾の「民意」について、書かせていただきました。

  • 2017年1月8日

致命傷にならない程度のネタばれあり:12年かけて撮影された家族がテーマの映画『6才のボクが、大人になるまで。』

台湾台北で幼児教室を経営している大学時代のクラスメイトからおすすめされた映画『6才のボクが、大人になるまで。』(原題:Boyfood) クリスマスに友人宅でパジャマパーティしながらDVDを借りて観ました。すさまじく良かったです。泣けるとか泣けないとかそういった枠にも属さず、じんわりと沁み入る映画でした。