スポンサーリンク
【2017年3月追記】こちらの媒体は他媒体と合併し、運営を停止いたしました。
クライアントや関係者の皆様には大変お世話になりました。
引き続き新媒体でお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
このブログを本格的にスタートしたのは、台湾でまったく中国語が話せない状態で経験した出産の経験を他の方の役に立つなら残しておこうと思ったのがきっかけでした。
なので、あまり仕事のこと、自分の考えみたいなことは積極的に書いてこなかったのですが…
これからはちょっとずつ書いてみようかなと思います。
なぜなら、この2015年のタイミングで台湾に住んだり、仕事をしてみて、たくさんの面白い台湾の文化に出会ったから。
台湾は、成長したり停滞したり、ものすごい勢いで変化していて、私が初めて台湾に来た2011年と今の2015年とは市場がまったく変わっている。
だから記録しておくのもまた面白いのかな、と思うんです。たとえ3年後に全く役に立たなくなったとしても。
あと、息子が幼稚園に上がって、前よりは自分の時間が作り出せるようになったのも大きいです。
台湾が誇る立派な文化のひとつ!台湾のブライダルフォト
私は最近、台湾で、台湾人が日本へブライダルフォトを撮影しに行くためのWebメディアを立ち上げました。
こんな感じのサイトです ↓
この仕事を通じて、台湾のブライダルフォト事情は日本と全く違っていて、しかも台湾を代表する文化のひとつであることが分かったので、ぜひご紹介したいと思います。
まずは2015年現在・台湾のブライダル市場
台湾のブライダル市場:台湾の人口は日本の約1/5、婚姻組数は日本の約1/4
日本の婚姻組数が年間約65万組と言われているのに対して、
台湾の婚姻組数は年間約15万組。
婚姻率は日本の0.52%に対して、台湾は0.56%となっています。
台湾のブライダルフォト業界は世界でもトップクラス
ブライダル市場が日本とそこそこなのに対して、特徴的なのが台湾のブライダルフォト事情。
結婚するカップルの約8割がブライダルフォトを撮影する
婚姻組数自体がそこまで多くないとは言え、約8割がブライダルフォトを撮影するというのは驚異的な数字です。
撮影したブライダルフォトは、大きく引き延ばして披露宴会場に飾ったり、
アルバムを作って記念にします。アルバムも日本で作るより台湾で作った方がかなり安く作れます。
ブライダルフォトを撮影するのは一回だけではない
台湾人は写真が大好き! 自撮りが大好き!
ブライダルフォトは結婚したときだけのためのものではないようです。
結婚●周年、または海外旅行へ行ったついでに、子どもが生まれたから記念に・・・
ドレスを着てきれいにヘアメイクをして撮影する、それが台湾式のブライダルフォトなのです。
ちなみにブライダルフォトは中国語で「婚紗攝影」。「婚紗」とはドレスのこと。なので「ドレス撮影」みたいな意味なのでしょう。
スポンサーリンク
台湾のブライダルフォトが世界で最も発達している理由
以上のようなニーズがあるからなのか、
台湾は、世界で最もブライダルフォトが発達していて、競争が激しいと言われています。
というのも、人口に対するフォトグラファーの密度が世界一と言われており、
その分、技術面でも価格面でも競争が相当激しいのです。
技術と言っても、撮影の技術や画像修正の技術など、実に色々な意味を含みます。
また、中華圏と日本の美的感覚や価値感もまったく異なるので、そういった意味ではどちらがすごい、と一概には言えないとは思いますが、
競争が激しい分、確実に価格は台湾の方が安いです。
日本と台湾のブライダルフォト撮影の違い
- 日本は「撮影全データをCDRなどで納品」というのはごく最近一部で始まったサービスだが、台湾ではもともと撮影データはほぼすべて納品される(軽く補正したもの)のが基本
- 納品について、日本はきっちり決めた一枚だけをプリントしたり、データで納品する形が多い。台湾では本格的に修正したデータは数十枚程度納品されるのが基本
- 日本では延長料金がすぐに発生するのに対し、台湾のフォトグラファーは時間が数時間程度延長しても、たいてい問題にならない
- 台湾のフォトグラファーで、ブライダルフォトを撮る人は国際的なブライダルフォトの資格を取得している場合が多い(しかも数種類)が、日本ではその資格を取得している人はまだ数名程度
- 台湾のフォトグラファーは国際的なブライダルフォトの大会にかなり積極的にエントリーする
- これは商習慣の違いですが、日本がオプション式にどんどん価格が積上って行くのに対して、台湾では基本的に追加料金が発生しないようなパッケージ商品が多いです。基本的に素敵なブライダルフォトを撮るのに必要なものは全て揃っていて、必要なければそこから価格を引くような形でお得感を出すのが主流です。よって、台湾人にとって日本のこのオプション形式は「何かをやりたいと言うとすぐ加算される」と、評価されているようです
ドレスにも違いが見られます
- 花嫁が一回の結婚で着用するドレスの数も違う。日本が2〜3枚なのに対し、台湾は7〜8着
- よってドレスショップの取扱店数も2,000点などと桁が違う(日本は500点ほど)
- 海外でのブライダルフォト撮影用に貸し出してくれる。パッキングもしてくれる
- 色やラインの好みが日本とは異なる。日本が薄いピンクでプリンセスラインなどふわっとした可愛い色や形が好まれるのに対して、中華圏は身体のラインが美しく出るマーメイドやAライン、色もはっきりした赤や青、黄色などが好まれる
- ブライダルシューズも日本は白などが多いが、中華圏は色や柄が付いていることも多い
- 日本はブライダルインナーが主流だが、台湾ではヌーブラが基本
ブライダルフォトと言えば、台湾のほかに香港でもさかんです。
台湾と香港の大きな違いとしては、どちらもブライダルフォトが盛んなのですが、
香港にはブライダルフォトのフォトグラファーが少ないので、たくさんの香港人が台湾にブライダルフォトを撮りにきているというのが現状です。
以上、だいたいざっくりですが
私が今まで取材や訪問を繰り返して知り得た、日本と台湾のブライダルフォトの違いについて書いてみました。
私は、台湾人は日本のことを大好きでいてくれて、
旅行者数も世界トップクラス(2014年度はNo.1)で、リピート率も世界No.2で、
こんなに日本を大好きでいてくれているのだから
旅行のついでにブライダルフォトを残せるような情報をたくさん発信したいと思って媒体を立ち上げました。
日本らしい風景とともにブライダルフォトを撮れば、旅の素敵な思い出にしてもらえるし、
四季それぞれの景色が移ろう日本だからこそできる素晴らしいことだと思っています。
そのためにも「まだまだ日本から台湾へのブライダルフォトの文化についての理解を高めないと!」と思っている次第です。
ほかにもおもしろいブライダルフォト事情がたくさんあるのですが、今日はこの辺りで。
またドキドキワクワクするものに出会ったら、このブログで綴ってみたいと思います!
台湾ではないですが、最近超豪華な結婚式と、誓いの言葉が素敵過ぎて話題になった
Angelababyのブライダルフォトも、美男美女で見ててうっとり・・・♡でした〜
スポンサーリンク