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更新情報:
・産後マッサージの価格を最新のものに更新しました。(2019年10月)
・名称が「賀果悦兒」から「小青田」に変更された点を更新しました。(2019年8月)
兄弟OK、日本語OKの産後ケアセンターが台北にあるなんて!
台湾の一般的な月子中心(産後ケアセンター)では、兄弟の立ち入りを禁じているところが少なくありません。
これは主に子供からの感染を回避するための目的なので、産後で抵抗力が落ちているけれど授乳中で安易に薬が服用できない母親、生まれたての新生児を守る意味では致し方ないのですが、上の子がいるお母さんにとっては残念なことですよね。
私も今回は上の子がいるので、産後ケアセンターに入ることはすっかり諦めていました。結果的に産後ケアシッターさんにお願いして大満足でしたし、このまま月子期間終了とともに産後ケアを終えて仕事再開!と思っていました。
そこに素敵なお誘いが!
「やえちゃん出産おめでとう! うちの産後ケアセンターは兄弟もOKだから泊まりに来たら? 日本語が話せるスタッフもいるから来てみてよ。プレゼントするよ!」と産後ケアセンターのオーナーが10日間宿泊をプレゼントしてくれました。
今回滞在したのはどんなところ?
私が今回滞在した兄弟の立ち入りOK、日本語OKの産後ケアセンターは建國北路にある「小青田大寶產後護理之家」。
行天宮や中山國小近くにある本館の「小青田」の系列施設です。
今回私が滞在した「小青田大寶」は、家族の兄弟なら母親のお部屋に出入りや宿泊が可能です。
ゲストも子供OKで、7歳以下でもロビーまで入ることができます。私のように上に兄弟がいる場合は、こちらの施設がおすすめです。
一方本館の「小青田」は兄弟でも母親のお部屋に入ることができないので、静かな空間で、初産の方に適していると言えるでしょう。
場所は建國北路一段、高架道路沿い。伊通街のあたりです
兄弟の立ち入りOK、日本語OKの産後ケアセンター「小青田大寶」は、建國の高架道路沿い、中山女高の向かいのビルの7階にありました。
通してもらったお部屋は角部屋で眺め最高。台北101が見えます。
ずっと自宅にこもってで月子(産後ケア)していたので、外が眺められるのは本当に嬉しい限り!涙
このブログもここで書きました。たまに外を見て高架道路を行く車に思いを馳せたり、女子高生が校庭で運動しているのを見て遠い昔を思い出したりしながら…笑
気になる設備は?
一般的な月子中心(産後ケアセンター)の設備と同様ですが、こちらの備品はどれも上級なものが多いと感じました。普段から台湾人が「良いメーカー」だと認識しているメーカーのものが置いてあることで、満足のいく滞在にしたいという施設側の思いやりを感じます。
ママの部屋
設備はこんな感じです。- 出入り用のカードキー
- 「老K牌彈」で特注したクイーンサイズのベッド
- シャワー、ウォシュレットトイレ(TOTO)
- 暖房・乾燥機能付きの浴室
- Panasonicのポット(毎日清掃に入る方が満タンにしてくれます)
- クローゼット・貴重品用ロッカー
- 冷蔵庫
- COMBIの哺乳瓶消毒機(この消毒機の隣に水道・流しがあるのがとても楽でした!)
- テーブルもあるので旦那さんたちが泊まっても仕事できる環境
- 空気清浄機
- 消毒液
- SONY40インチのテレビ
- 授乳用枕
- WIFI
- 独立空調、遮光カーテン、防火ドア
- 窓ガラスは防音
- 救急ベル
自動搾乳機はお願いすれば貸し出してくれます。「Medela(メデラ)」の「Freestyle(フリースタイル)」というもので、とっても使いやすかったです。
煮出したお湯で体を拭けるよう、滞在中は「大風草」が提供されます。
赤ちゃんのいる新生児室
24時間、赤ちゃんのお世話をしてくれる新生児室です。
- 衛生局の規定で、看護師さん(資格保有者)1人に対して5人の新生児をお世話する体制です。
- 哺乳瓶、おむつ、お尻ふき、洋服、タオルなどが提供されます
- 成長記録カードに体重などの記録をつけてくれます
- 毎日、紫外線殺菌されています。(真夜中に廊下や授乳室など施設全体も紫外線殺菌していました)
- 新生児室は独立空調、空気清浄機設置、温度と湿度管理がされています。
- 新生児マッサージ、沐浴の仕方などを教えてくれます。
- 視覚を刺激する白黒のカード、音楽やマッサージなどで視覚や触覚の発展を支援してくれます。
応接ロビー
ゲストが来る時にはこちらを使います。お茶やコーヒーが用意されています。
ロビーはあまり広くないので、来客の場合は事前予約が必要なのと、来客向けに開放される時間帯が決まっています。(これはどの月子中心もだいたい同じです)
ゲストで7歳以下の子供はこの応接ロビーまでは入れますが、新生児室を見に行くことはできないので、ここで待っていてもらうことになります。おもちゃや絵本などが置かれています。
共有の電子レンジ、給水器が置かれています。
スパのお部屋
週に一回、台湾式シャンプーや産後マッサージ専門のマッサージ師が来て、予約しておけば施術が受けられるそうなのでお願いしてみました♡ 詳細は下に書きますね。
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授乳室
長男が私の宿泊している部屋に来た後は、紫外線による殺菌(約15分程度)をしないと赤ちゃんは部屋に入れません。
上の兄弟と赤ちゃんは私の部屋に同時滞在はできないので、そういう時はこちらの授乳室で授乳しました。
ママや赤ちゃんのケアは?
ママのお食事はもちろん「月子餐」
この施設専用のセントラルキッチンがあり、そこで作られた「月子餐(産後ケア専用の食事)」がお部屋のテーブルまで届けられます。
食べ終わったものもその時に下げてくれます。ホテルのルームサービス的な感じですね。
また、毎食ごとに「泌乳茶」という、母乳に良いお茶が保温マグに入れられ支給されます。
台湾人の友人が2人ほどこちらの産後ケアセンターに入っていたことがあるのですが、2人とも「ここの食事は美味しいよ!」と絶賛していました。
確かに味付けは薄めでとってもヘルシーな食事で母乳に良さそうです(味が濃いと乳腺炎などにもつながるようです)。一つひとつの素材はとてもしっかりしています。
産後ケアセンターを出た後に引き続きこの「月子餐」だけ「外送(宅配)」してもらえるサービスもあるそうです。
「月子餐」朝ごはん
8:30に届けられます。麵線やお粥など、台湾式の朝ごはんです。
「月子餐」昼ごはん
12:00に届けられます。フルーツとおやつのスープが付いてきます。
「月子餐」夜ごはん
18:00に届けられます。スープが2回分付いてきます。夜通し授乳するのでありがたい限りです。
とにかくゆっくり休める
赤ちゃんがミルクを飲みたがったら、新生児室からママのお部屋に内線がかかってきて、「そちらに連れて行って授乳しますか?それとも休みたければこちらで預かっている母乳か、粉ミルクをあげておきますか?」と聞かれます。
そして夜間は内線をして来ないでほしい時間を聞かれます。例えば夜中の0時から朝6時までは内線コールはせず、新生児室でミルク(搾乳した母乳または粉ミルク)をあげておいてもらえるよう、あらかじめお願いできます。
台湾では、産後の母親がたっぷり休むことを誰も責めないばかりか推奨する
特に出産経験がある方なら誰しも経験があると思うのですが、産後間もなくの夜通しの授乳やお世話はかなり心身ともにこたえます。
私も今は3時間おきに授乳しているので、《おむつ替え→授乳約(40分)→ゲップさせる(40分)》を1セットやると、寝られる時間は毎回実質30分あるかないか程度。しかも赤ちゃんは決して3時間置きに起きるとは限らず、いつまた泣き始めるか分からないので、ゆっくり睡眠をとることができません。
日本ではそれが当たり前だと言われるでしょう。でも、ここ台湾ではそれを「大変なこと」だと老若男女、誰もが認めてくれます。
この社会では「母親がこれだけ辛抱我慢した」ということは美談にはならず、「産後にたくさん休めること=とても良いこと」という空気なので、産後の女性は罪悪感なしに休めます。
この施設では「しっかり寝たい」と思えばお世話を安心できるプロにお願いして、それを選択することができるのです。
「しっかり寝たい」と言っても授乳中は3〜4時間もすれば母乳が張ってきて痛くて目が覚め、搾乳する必要はあります。それでも連続して3〜4時間寝られるなんて、夢のよう。
ここである程度寝られると、産後の女性も体力や気持ちに余裕が出て、赤ちゃんや家族にも優しくできるでしょう。逆に眠くてたまらないのに眠れないと、イライラして赤ちゃんが可愛く思えなかったり、家族にもキツく当たってしまったりして後から自己嫌悪に陥るという魔のサイクルに陥ることも。産後の「たっぷり休息」は、お金では買えない貴重なことなのです…涙
施設では(無理のない範囲で)母乳育児を推進しているので、粉ミルクをガバガバあげてしまうようなこともなく安心です。
お部屋のお掃除や授乳服、タオルなど
こちらの授乳服、可愛くて着心地も良くてお気に入りでした。毎日新しいものが2枚ずつ支給されます。
赤ちゃんの体調管理
体重の増減やミルクの量など、毎日測定して教えてくれます。黄疸がある場合は黄疸の皮膚での測定もしてくれます。
沐浴
お風呂に入れた後は、臍帯の消毒や、渡しておけば保湿クリームなどを塗ってくれたりします。
週に一度、小児科医師による検診
事前に聞いておきたいことはないか聞かれます。検診後、結果を電話で報告してもらえます。
ママの毎日の体調管理
血圧測定、悪露や子宮収縮の状況確認をしてくれます。
週に一度、婦人科医師による検診
婦人科の先生がお部屋まで来て検診をしてくれます。病院まで行くほどじゃなくても気になっていることなどを相談できて楽チンです。
台湾式シャンプー
台湾式シャンプーは一回350元。提携している美容師さんが来てくれて、スパのお部屋で施術してくれます。
毎週木曜日、申し込み順で施術が行われるので、時間ははっきり決まっていません。授乳や搾乳を済ませてから施術を受けます。
施術時間は約30分程度。日本のメーカーのシャンプーを使い分けながら強めの力ですっきり洗い上げてくれて、最後はブローで終了です。
産後に超絶うれしい、肩や頭皮のマッサージも!
さらにこちらの美容師さん、別途オプション800元で肩や頭皮のマッサージができるとのことでこちらもお願いしてみました。
約40分程度かけて肩から腕の肘上全体まで、首、背中、デコルテまでを座った状態でマッサージしてくれます。
ホットタオルの上から揉みほぐして上半身の血行が良くなったところに、オーガニックのアロマオイルでマッサージ。実は出産後から授乳や抱っこなどで特に上半身がバッキバキだった体がすっきり。ものすごく楽になりました!涙
実は美容師さんは一児のママだそう。だから産後のお母さんたちが疲れている場所がよく分かるんですね。
ちなみに美容師さんは本館の「小青田產後護理之家」でも台湾式シャンプーをしていて、もう5年になるそうです。ただ、マッサージができるのはスペースが広い、こちらの「小青田大寶」だけだそうです。
産後マッサージ
50分1,500元(定価1,800元)、120分3,000元(原價3,800元)、180分4,200元(原價5,000元)の3つのコースがあります(完全予約制、価格は2019年10月現在)。
産後マッサージ専門の方を外部からお招きしていて、本館の「小青田」とこちら「小青田大寶」で施術するようになってもう5年になるそうです。この価格はこちらの月子中心向けの特別価格で、他では出していないそうです。お得ですね。
私は120分のコースをお願いしました。授乳や搾乳を済ませてから施術を受けます。
この産後マッサージ、(最初は普通のマッサージなのかと思って気軽に申し込んでみたら)かなり本格的でした!
120分のコースでは足のつま先からフェイスラインまで本当にくまなくマッサージしてくださいました。
かっさのような道具を使いますが、こちらはよくある尖ったかっさとは違って先端が丸くなっているので、私はマッサージ師さんの指なのかかっさなのか区別がつかないくらい違和感がなかったです。
また、産後の女性の体で気になる部分を優しくケアしてくれるのでとても気分がアガりました。あのぷよぷよなお腹とか、授乳や抱っこでカチコチになった肩や腕、そして授乳中にうれしい胸部のマッサージも! 身体が軽くなりました。
産後ケアって産後半年くらいまでが勝負だそうですが、赤ちゃんと一緒だとなかなかマッサージに外出するのは大変です。ここなら新生児室に安心して赤ちゃんをお任せして産後ケアができるから、とっても嬉しいですよね。
ニューボーンフォト撮影
今だけの特典かもしれませんが、施設が提携しているカメラマンにお願いして、空いているお部屋でニューボーンフォトを一枚無料で撮影してもらえます!
撮影後の写真のセレクトまで滞在しながら出来てしまうので、赤ちゃんを連れて出かけなくて良いからとても便利ですよね。
産後ヨガや母乳教室などの開催
共用スペースでは不定期で外部から招いた先生による産後ヨガや母乳教室などが行われます。
今日産後ヨガをしてきましたが、思っていたより本格的で、これから意識して自分でもやりたいなと思える内容でした。
産後の自分の身体の弱さにトホホ…となりましたが、今日は勉強になりましたー!
月子中心(産後ケアセンター)「小青田大寶」のお値段は?(2019年2月現在)
お部屋と、滞在日数によって価格が変わります。
景観房
角部屋でL型の窓から台北101が眺められます。
定価:9,000元/一泊、20日以下8,300元/一泊、20日以上8,000元/一泊
尊爵房
定価:8,500元/一泊、20日以下7,900元/一泊、20日以上7,600元/一泊
典雅房
定価:8,000元/一泊、20日以下7,500元/一泊、20日以上7,200元/一泊
雅緻房
定価:7,500元/一泊、20日以下7,100元/一泊、20日以上6,800元/一泊
「月子中心(産後ケアセンター)」の進化を実感
思いもよらず、長男と次男と2つの「月子中心(産後ケアセンター)」を利用する機会に恵まれましたが、どちらもまたサービスや雰囲気が異なり、おもしろかったです。長男の出産から7年、月子中心の業界も競争が激しく、サービスの差別化など更に進化しているのを感じました。
産後、どれだけ疲れてもぐっすり眠ることができないのがお母さんになりたての女性にとって最大のストレスだと思います。月子中心ではそのストレスが一切なくとても快適に過ごせます。やっぱり最高でした!
日本語OKの月子中心(産後ケアセンター)「小青田大寶」基本情報
正式名称:賀果悅兒產後護理之家小青田大寶產後護理之家
住所:台北市中山區建國北路一段80號7樓
最寄り駅:MRT中山國小駅より徒歩3〜5分
電話番号:02-7702-1155 または 0966-867-111
公式サイト(日本語あり):https://www.ifruitu.com.tw/
Facebookページ:https://www.facebook.com/fruitful.yourbaby/
本館の「小青田」基本情報
正式名称:小青田產後護理之家
住所:台北市中山區新生北路三段11巷32號
電話番号:02-2599-7111 または 0966-867-111
公式サイト(日本語あり):https://www.ifruitful.com.tw/
Facebookページ:https://www.facebook.com/fruitful.com.tw/
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