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これまで地道に、恐る恐る公開してきた私の子連れ離婚・シングルマザー・子連れ再婚についての経験談。
台湾に来た頃からブログで人生を大公開してきてしまったために、私がシングルマザーで息子と二人生きるだけでも必死だった頃からブログを見てくださっている方が意外と多くて、最近露出が増えてから「あの頃から応援していました」「今の幸せな様子を見て嬉しいです」といったメッセージをいただくことが多くなってきました。(結婚して台湾に来た頃には、こんな人生を歩むことになるなんて本当に思ってもみなかったんです…出来事を綴っていたらこんなことに…お恥ずかしい限りです。)
当時はかなり切羽詰まっていた私ですから、きっと声をかけづらかったことでしょう。それでもずっとフォローしてくださり、今こうして声をかけていただき、本当にありがたいことだなと思っています。
そうした応援に勇気をいただき、最近ではブログを飛び出して、他の場所で過去の経験についてお話させていただくことも多くなりました。
イラストレーター・ハラユキさんによる人気連載「ほしいのは『つかれない家族』」
そのひとつがこのブログでも何度か告知させていただいている、イラストレーター・ハラユキさんによる東洋経済オンラインの人気連載「ほしいのは『つかれない家族』」で5回にもわたってご紹介いただいたことだと思います。
- 第1回:シングル母が「慣れない台湾」移住した驚きの訳
日本と台湾では”周囲の反応”がまったく違う - 第2回:シングル母に襲いかかる「呪いの言葉」の暴力性
「つらい」と発信することすら許されない - 第3回:台湾で再婚の「シングル母」が驚いた環境の違い
子連れの彼女に対する彼の”神対応”の背景 - 第4回:台湾での出産に「ごほうび感」が溢れているワケ
欲しかった”気遣い”がそこにはあった - 第5回:「猛獣のような妻」を愛する夫に見る夫婦の真理
人の個性を「長所」と見るか「短所」と見るか
自分自身も有料noteで踏み込んだ体験談を紹介
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そのタイミングから、私も有料noteという形で、個人的な体験談をちょっと踏み込んだ形でご紹介し始めました。
離婚、シングルマザー、そして再婚。「離婚して大正解」の経験談
(すみません、今ちょっと書籍の執筆のため更新が止まっています…)
大学でゲストスピーカーとして経験談をお話しすることに
いつも繰り返しているのですが、私はバズるとかいったことにはあまり興味がなく、それよりも一人でもいいから、心の中で手をつなげたらと思って文章を書いています。自分の経験を紡ぐことで、過去の自分のように苦しんでいる方の心を少しでも楽にできたら、寄り添えたら、という気持ちです。
そんなところに、とある大学の教授から、「講義でゲストスピーカーとして私の子連れ離婚・シングルマザー・子連れ再婚についての経験談を話してもらえないか」というお誘いをいただきました。
授業で教えたことはあるけれど、リアルな実体験を学生たちに伝える機会を設けたい、といったご要望でした。
幸い、ハラユキさんの取材を受ける際や、有料noteを書く際に、これらの体験について色々整理していたので、スライド作成もかなりスムーズにできました。
質疑応答の時間も設けていただきつつ、「今どきの大学生は、質問をしてくれるのだろうか…」とドキドキしていましたが、実際には何人もの方から質問や感想などをいただき、私としてもとても手応えや学びのある時間でした。
公開しにくいからこそ、知られにくい実態
子連れ離婚・シングルマザー・子連れ再婚は、かなりプライベートなことですし、利害関係者もたくさんいるので、なかなか公開できない方が多いかなと想うのですが、だからこそいち経験談としてお伝えできて良かったと思っています。
特に「離婚したからシングルマザーになったんじゃない、離婚はただの手続きに過ぎなくて、実は離婚する前からずっとシングルマザーだった」という部分は、いろんな場所でお話しするたびに驚かれます。
ライターとして、シングルマザーだったことを公開していくことは、普通に考えたらマイナスイメージなのかもしれません。
でもだからこそ、みんなが過去を隠したままだと、ずっと「シングルマザー=ネガティブ」というイメージは変わらないのではないかとも思います。
私はおよそ六年間のシングルマザー時代、日本人・台湾人関係なく、本当にたくさんの方々に助けていただきながら生きてきました。
そしてその方々の多くが、ご自身もシングルマザーやシングルファザーに育てられたという方でした。「やえこさんを見ていると、自分の母親/父親を見ているようだ」「自分の母/父もこうだったのかな」と言って、助けてくれたんです。
その方々へご恩をお返しするのはもちろんですが、また別の方にも繋いでいきたいとも思います。
その「繋いでいくこと」のひとつが、こうした実体験を語ることです。なかなかお伝えするのが難しいことではありますが、たまたま私は物事を人に伝えるという仕事をさせていただいているので、その能力を活かして続けていきたいです。
そんなわけで、今回の講義で学生さんたちの心に少しでも引っかかりが残せたら、いつかどこかで「そういえば大学生の頃、こんな話聞いたことあったな」と思い出してもらえたなら、こんなに嬉しいことはありません。
この場を借りて、おまねきいただいた教授、聞いてくださった学生さん、ありがとうございました。
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