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マレーシア在住の野本響子さん新刊『子どもが教育を選ぶ時代へ』(集英社新書)
時間が経ってしまったのですが、マレーシア在住の文筆家・編集者の野本響子さんから、新刊『子どもが教育を選ぶ時代へ』(集英社新書)をご恵投いただきました。
というのも、こちらのご著書の中で、拙著『オードリー・タン母の手記「成長戦争」』を引用くださったのでした。
野本さんは、マレーシアから新しい教育の形について発信されており、私もそのnoteやVoicyの大ファンでしたので、とても光栄でしたし、『オードリー・タン母の手記「成長戦争」』が、教育を考える方のところにしっかり届いていたと思うと、とても嬉しく思いました。
僅かではありますが、オードリーさんやお母様、この本の執筆において協力してくださった全ての方のご恩に報いることができたと思うことができました。
野本響子さん新刊『子どもが教育を選ぶ時代へ』(集英社新書)
社会は大きく変わっているのに学校教育は昔のまま。
このことに不安と不満を持っている日本人保護者は多い。
海外も昔は日本と同じく「知識詰め込み型」だったが、今は時代とテクノロジーに合わせた変化・進化が始まっている。
それを見るのに最適なのが、世界の教育法が集まっているマレーシアだ。
現地で教育関連の取材を続ける著者が、各種教育や最新カリュキュラムの紹介のみならず、これからの学校と教師の存在意義、親子関係のあり方など、日本人に選択肢を提示する。
子どもが自ら学びたいものを発見し選んでいく時代に、保護者はどのような態度で臨めばいいのか?
- 第1章 日本の教育は今のままで大丈夫なのか
- 第2章 世界の教育にある大きな二つの流れ
- 第3章 「四つのC」を現場ではどう教えているのか
- 第4章 増え続ける独学者とSTEM教育
- 第5章 マレーシアと日本からみる国際教育の現場
- 終章 誰にでも合う完全な教育は存在しない
【著者プロフィール】
野本響子(のもと きょうこ)
早稲田大学卒業後、保険会社を経てアスキー社で「MacPower」の編集に携わる。
フリー編集者を経験後にマレーシアに移住し、現在はnoteなどで同国の生活や教育情報を発信。
著書に『日本人は「やめる練習」がたりてない』(集英社新書)『マレーシア小・中・高校留学の基本知識』『マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか』(サウスイーストプレス)。
追記:野本響子さんとVoicyで対談しました!
↓ 野本さんのチャンネルでは、拙著『オードリー・タン母の手記「成長戦争」』についてお話ししました。
↓ 私のチャンネルでは、野本さんの「海外在住の文筆家というお仕事」について伺いました。
「子どもが教育を選ぶ」を実践してきた台湾の「種の親子実験小学校」
この週末に、ウーライのさらに奥、娃娃谷にある「種の親子実験小学校」に行ってきました。
こちらはオードリー・タンさんのお母様である李雅卿さんが他の親御さんたちと共同で設立されたオルタナティブ教育を実践する小学校で、台湾におけるオルタナティブ教育の草分けとなった場所です。
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詳しくは『オードリー・タン母の手記「成長戦争」』に書きましたが、この学校は、子どもたちが自分で時間割、つまりカリキュラムを考えます。
学年ごとの必修科目はありますが、それ以外の時間は自分たちで考えて決めることができるんですね。
しかも、「空堂(コンタン)」という、空の時間を入れることができて、その時間を子どもたちは思い思いに過ごすことができるんです。
夏には川遊びをしたり、山道を歩いたり、木登りをしたり、図書室で本を読んだり、友達と“いつもの場所”でおしゃべりしたり…そういう時間が、人と人との関係を作ると考えられているんですね。
私は今回、学校の入学説明会を見学に行ったのですが、そこでは卒業生たちが自分自身の経験をシェアしてくれて、「自分はこの学校で“自分で決める練習”ができたから、卒業後に受験で進路を決める時にもちゃんと決断できた」といった話をされていました。
学校の先生方からは、“子どもたちが自分と対話することに重きを置いている”という話も、繰り返し強調されていました。
野本さんのご著書のタイトルにもある「子どもが教育を選ぶ」という言葉に、非常に通じるものがあるなと思いましたし、だからこそ野本さんもオードリーさんや、そのお母様の教育への姿勢に共感してくださったのかなと感じます。
ちなみに、「種の親子実験小学校」へは、3年前から台北で幼児教育を行う補習班を経営している大学時代のクラスメイト、美穂と一緒に行きました。
(彼女が開いた開いた補習班については、ブログの過去記事で詳しく書いています。)
【追記】私のVoicyチャンネルで、この日訪れた感想や教育についてのことなどを美穂と二人でお話しています。もしよろしければぜひお聴きください。
↓
「言語の数だけOSをインストールできる」という野本さんの言葉
以前聴いた野本さんのVoicyに、「言語の数だけOSをインストールできる」といった趣旨の回がありました。
「語学ができると世界を理解するOSが増える」@東南アジアから未来が見えるラジオ
https://voicy.jp/channel/2692/283301
これは私も非常に同意です。
息子がローカルの小学校で漢詩や三国志を原文で読んでいるのを見ると、彼らは私が日本の学校で習った以上に深くその世界観や価値観を理解していると感じますし、
私自身も、中国語をかじった身として、日本語にもあるような中国語のことわざに触れた時、また違った角度からそのことわざに触れることができるように思います。この感覚、きっと第二第三の言語を学んだことがある方なら、少なからず経験があるのではないでしょうか?
そして、自分にその第二、第三言語というOSがインストールできなかったとしても、他の言語をインストールしている知人友人の話や作者が書かれた本などを通して、違う価値観に触れることはできるのではないでしょうか。
野本さんのnoteやVoicyも、めちゃくちゃおすすめ
そういった意味で、マレーシアで長年の間、教育についての情報を発信されていたり、ご自身もお子さんの教育をされている野本さんの発信はとても勉強になります。
「東南アジアここだけのお話」というnoteの定期購読マガジン(500円@月)のほか、無料で読める記事もたくさんありますので、ご興味ある方はぜひのぞかれてみてくださいね。
https://note.com/kyoukn/m/mfb7ba3470b4a
野本響子さんのVoicy「東南アジアから未来が見えるラジオ」
https://voicy.jp/channel/2692
↓ もちろん、新刊もおすすめです!
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