台湾の靴下ブランド、+10(テンモア)の本が日本で発売に。(インタビュアーとして参加させていただきました)

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息子がもう間もなく6歳になります。
あっという間に大きくなっていって、そう遠くない未来に手を離れていくんだろうなと思うこの頃です。
手がかかる時期をだんだん過ぎてきた今ごろになって、やっと息子と一緒にいられる時間は大切だなと思います。

そしてもうひとつ、自分の子供のような存在が自分の部門の経営です。これはもう24時間心が休まることがないくらい、私の生活に密着しているものです。
それもあって、限られた自分の時間をどう使うか、すごく悩むところでもあります。
でも、私にやらせてもらえたらとても嬉しい、自分で「これは!」と思うやりたいことというのは出てくるもので、
最近もひとつそれが形になりました。

それが、ふだん台湾に住んでいるからこそ、やっと中国語が少し話せるようになったからこそできる台湾人へのインタビュー。

台湾の靴下ブランド、+10(テンモア)の本が日本で発売されます

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『+10 テンモア 台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界』。

2017年11月22日に、日本の出版社から発売になる日本語の本、
『+10 テンモア 台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界』。

台湾の靴下ブランド、+10(テンモア)

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もう10個先のブロックまで歩いてみよう、もう10ページ読み進めよう、もう10分長く眠ろう。そんな素敵な+10を、毎日の暮らしに。

テンモアは、台湾の若き女性デザイナーさんたちが立ち上げた靴下のブランド。

テンモア日本語版Facebookファンページ

東京の「手紙舎 2nd STORY」ほか、日本でも取り扱いのあるショップがあります。
▼テンモアの日本での販売取扱い店はこちらから確認できます(日本語)
https://www.facebook.com/10moresocks.jp/app/262688663906896/

▼pinkoiでも買えます
https://jp.pinkoi.com/store/10moresocks

テンモアへのインタビュー

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今回はこの本の製作をインタビュアーとしてほんの少しだけお手伝いさせていただきました。
インタビューでいちばん最初に聞きたかったのは「どうして靴下を作ることにしたの?」ということ。

その答えは私の想像を上回る素敵なものでした。

「日用品をデザインしたかった。台湾はデザインされた日用品が少ないから。
日用品のような生活のささいなところに心が配れるようになることで、そこから台湾人の審美眼はもっと育つはず」

遊び心や自分たちのブランドの理念を大切にしながら
”靴下”という生活のすみっこにあるアイテムを本気でデザインしていて、
そこから靴下を履いた人の生活が素敵なものになると信じている彼女たち。かっこよすぎて震えました(全米は泣いてないけど、少なくとも全私が震えました)。

詳しくはぜひ本をご覧くださいね。

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アトリエでのインタビュー

本づくりに関わった皆さま

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テンモアのアトリエにて 撮影/鄭弘敬(teikoukei)

エディトリアルデザイン

編集とデザインを手がけられたのは、大好きな村手景子さん。
ずっと一緒に何かしたいねという話をしていた彼女からのお誘い、とても嬉しかったです。

村手景子さん
グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、アートディレクター
http://keikomurate.com

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村手さんのほとばしる情熱に終始感動しっぱなしでした

テンモアのアトリエで村手さんや台湾人の素敵なカメラマン・テイさんと一緒にインタビューしたり、撮影したり。出版業を離れて久しい私には夢のような時間でした。

長年、日本を代表する雑誌のエディトリアルデザインを手がけていた村手さん。
最後の最後までまったく妥協せずにものづくりを進めていく姿がめちゃくちゃかっこよかったです。

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カバーを靴下に見立てて、本が靴下を履いているようなデザインにしてくれたのも村手さんのアイディア。
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「テンモアの靴下のデザインのインスピレーションはどこから来るんだろう?」それをテンモアメンバーと一緒に落としたページ。
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テンモアの靴下にはすべてメッセージがあって、それを日本語で綴ったページ。すべて村手さんが発案からデザインまでを手がけています。

フォトグラファー

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テイさん
鄭弘敬(teikoukei)さん
1983年生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。
テイさんは六本木アートナイト2017にも作品を掲示されるなど日本と縁が深い台湾人フォトグラファー。
日本語も堪能(※クールな低音ヴォイス)なうえに、ものすごく優しく繊細なまなざし。私たちのハートはわしづかみにされました。
https://www.teikoukei.com/

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刺すような日差しの台湾の夏。炎天下で商品のロケ撮をするテイさんとスタッフさんたち。
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テンモアの靴下を履いて、まるで台湾の空を歩いているみたい!

本づくりの思い出

日本を離れ、台湾で暮らしてもう5~6年くらい。(色々ありましたが、だいたいそのくらいかな?) 
ボキャブラリーもずいぶんと減って、自分の書く日本語の原稿がどんどん下手になっているのを感じます。
きっと私よりも原稿が上手な方はたくさんいると思い、恥ずかしい気持ちもあります。
ただ、通訳を介さずに自分の言葉で中国語でインタビューして、それを日本語の原稿で書けるようになったことは私にとって大きな進化でした。
(たいした中国語のレベルでもないので何を言ってるんだという感じもしますが)

そして、吹けば飛ぶような小さい部門ではありますが自分の部門を経営させてもらっていることもあって
テンモアの皆さんが台湾でブランドを作ってそれを発展させることがどれだけ大変か、
彼女たちの存在がどれだけ貴重なのか、自分のことのように感じることができます。
その肌感覚を少しでも伝えられたらなと思って書きました。

台湾最大、靴下の生産地

台湾の彰化県にある靴下工場を訪ねて取材したのも最高の思い出です。

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工場のある社頭エリアをまわりました

社頭という台湾最大の靴下の生産地。いわば靴下のふるさと。
ここでは
時間の関係で最後まで撮影に同行できず、先に一人で台北に戻る私にお昼ごはんを買ってくれた心優しい撮影チーム。
新幹線の中でひとり、じーんと感動しながらありがたくいただきました。

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新幹線の中でありがたくいただいた麺ランチ!

そしてこれ、台湾でよくある持ち帰り用の袋に入った麺ですが、
袋の口をしばってあるのは輪ゴムではなくて靴下の製造過程でできる端切れなんです!

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輪ゴム代わりに使われているのは、靴下の製造工程でできる端切れ!

靴下のふるさと・社頭エリアでは大量にこのはぎれがでるので
なんと普通に輪ゴム代わりにこのはぎれが使われているとのこと。可愛くてほっこりしました。

テンモアのメンバー

この本を通じて、テンモアのメンバーを本当に大好きになりました。
みんな一人ひとりが本当にひたむきで、静かな情熱や思いやりにあふれていて・・・。

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たとえ言葉は通じなくても、
彼女たちの世界観に触れたら
彼女たちの靴下を履いたら
「明日もう一歩踏み出してみようかな」、そう思えるパワーをもらえると思います。

ぜひ手にとってみてくださいね。

↓2017秋冬の発表会には息子連れでお邪魔しました。やっぱり素敵なスタッフさんたち!

見本誌はこちらにも

TIME OUT TOKYO 「LOVE TOKYO AWARDS 2017」にて、BEST CAFEに選ばれた東向島珈琲店さんに見本誌が置いてあるそうです。
もし墨田区へお越しの際はぜひ美味しいコーヒーやミルクティでひとやすみしながらページをめくってみてくださいね。
(こちらのレアチーズケーキはどうも絶品だそうで、私も次回東京に行ったら絶対にお邪魔したいと思っています。)

『+10 テンモア 台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界』

出版社: トゥーヴァージンズ
言語: 日本語、128ページ
ISBN-10: 4908406111
ISBN-13: 978-4908406119
発売日: 2017/11/22

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「わーこのレコードプレイヤー、日本の実家にもある!」

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