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1850年創業・160年以上続く台湾茶の「幼瀨伍號」と、1935年創業・80年以上続く和菓子の「明月堂」。
2018年の11月、二つの老舗がコラボレーションして台湾茶のカフェ「茶屋 幼瀨明月(YORAI MOON)」をオープンしました。
現在、中山駅の新光三越後にできた「誠品南西店」と、中山國小駅そばにある「ホテルサンルート」内、2店舗があります。
今回ご招待いただいてお邪魔してきたのですが、そもそもこの二つの老舗について詳しく存じ上げなかったので
まずはちょっとおさらいしてみます。
1850年創業・160年以上続く台湾茶の老舗「幼瀨伍號(ヨウライウーハオ)」
「幼瀨伍號」は種植えから販売まで一貫して手がける台湾茶の老舗です。
清の時代から主に「包種茶」などといった茶葉を製造・販売していて、160年以上続いています。
「幼瀨伍號」という名前は、茶葉を作っている場所の地名が「幼瀨」であり、その「伍號(=五番地)」という住所から来ています。
「幼瀨」は茶葉で有名な猫空の近くにあり、良いお茶どころとして有名な「坪林」というエリアにあります。
さらに「幼瀨伍號」があるエリアは台北に飲み水を供給している翡翠ダムのエリア内にあり、水源保護区内に指定されているため、農薬を使用するのにも厳しい制限があります。そんな環境で作られた、品質の高い、安心な茶葉が提供できるようになったそうです。
「幼瀨伍號」の茶葉は100%台湾製造、他の国で作られた茶葉が混ざっているようなことはありません。SGSなどの品質検査も一回取っておしまいではなく、毎年検査させているそうです。
「幼瀨伍號(ヨウライウーハオ)」
- 公式サイト:http://www.yorai5.com/
- 公式Facebookページ:https://www.facebook.com/YORAI5/
1935年創業・80年以上続く和菓子の老舗「明月堂(めいげつどう)」
「明月堂(めいげつどう)」は、日本統治時代に日本から来た和菓子職人の教えを頑なに守っている台湾の和菓子メーカーです。
日本の統治が終わり和菓子職人たちが引き上げた後も、彼らから教わった伝統的な和菓子の製造方法を守り続けてきたため、台湾の一般的な和菓子屋のようにローカライズされた味ではなく、日本の和菓子そのままの味が受け継がれているということです。
「明月堂(めいげつどう)」
- 公式サイト:http://www.meigetsudo.com.tw/
- 公式Facebookページ:https://www.facebook.com/%E6%98%8E%E6%9C%88%E5%A0%82-404371186251707/
(台湾在住の日本人なら皆さん感じていらっしゃることかもしれませんが)
私には「台湾の和菓子屋さんの和菓子は、日本の和菓子と全然違ういわゆる「日式」で、味の深みが浅い!」という印象が強烈にあります。
なので、今回こちらにご招待いただいてお邪魔する時も「そうは言っても結局、あの薄味でパサパサのあんこなんだろうか・・・」と思っていたのですが、食べてみてびっくり。かなり日本に近い和菓子でした。
「でも、台湾人にはこの練り上げた餡のねっとりした甘さは甘すぎるんじゃないのかな?」と心配になりましたが、聞くところによると
- 日本統治時代に食べていた和菓子を懐かしいと思うおじいちゃんおばあちゃん世代
- 日本に留学または日本で働いていたことがあり、日本で食べた和菓子の味が恋しい方
- 台湾に住んでいて「日本の和菓子」を求めている日本人
こういった方々に根強く支持されているのだそうです。
台湾茶と和菓子の老舗がコラボして生まれたカフェ「幼瀨明月(YORAI MOON)」
こんな二つの老舗がコラボレーションして生まれた和菓子茶屋、和菓子カフェが「幼瀨明月(YORAI MOON)」。
現在、中山駅の新光三越後にできた「誠品南西店」と、中山國小駅そばにある「ホテルサンルート」内、2店舗があります。
誠品が日本進出の記者発表会を開催した際も、こちらの和菓子が振る舞われていました。台湾にとって、日本人に誇れる台湾茶であり、和菓子だということでしょう。
お邪魔したのは「燦路都店(ホテルサンルート店)」
お店は、中山國小駅そばにある「ホテルサンルート」の一階にあります。2018年の11月末にオープンしたばかりだそう。
台湾茶(緑茶、紅茶、烏龍茶)と、和菓子がカフェ内でいただけるほか、各種茶葉と和菓子は持ち帰り用としても販売されています。
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個人的イチオシは「烏龍茶のミルクティー」
店内で扱われている台湾茶の種類は以下の通りで、カフェではティーポットで提供されます。
お茶は発酵の程度に差があり、発酵が軽ければカフェイン含有率も低く、ビタミンCが多い一方、包種茶独特の花やフルーツのような香りが感じられるそうです。
- 「吟賞」軽発酵(10%焙煎)
- 「妙賞」軽発酵(50%焙煎)
- 「文地集」異なる6カ所の畑で採れた軽発酵の茶葉をブレンドしたもの
- 紅茶
- 烏龍茶
日本人にとても人気があり、私も飲んでみてとても大好きだったのが「烏龍茶のミルクティー」!
様々な牛乳を試してみた結果、茶葉の味を邪魔せずちょうど良い味わいに仕上がるのは日本の牛乳だったそうで、あの「よつ葉」の牛乳を使っているそうです。
ほんのり甘い烏龍茶のミルクティー、とっても美味しかったです。
こちらは丁寧に24時間かけて水出しで淹れられたアイスの台湾茶。
アイスもティーポットで提供され、氷は使われないし、入っていません。
(アイスはその日によってお茶の種類が限定されます。)
ちなみに、お茶以外には以下があります
- ブラックコーヒー
- カフェラテ
- コーラ
台湾茶と和菓子のセット
台湾茶と和菓子を楽しみたい時は、「以茶帶果(お茶を一口飲み、一口和菓子をいただく)」をテーマにしたセットがぴったりです。
私がいただいたのは台湾でも人気の桜大福などがセットになった「桜吟賞」380元。
「桜羽二重」という桜大福、中に柔らかい餅が入った「牛皮」、「柔玉」というわらび餅、3種の和菓子と軽発酵の台湾茶・吟賞がセットになっています。
季節限定のいちご大福
台湾産のいちごで作られた大人気のいちご大福もありました!
毎年いちごの季節に期間限定で販売されていて、2019年は12月〜3月に販売されるそう。
その日の朝に数量限定で作られるため、予約がおすすめとのことでした。
お土産にぴったりな台湾茶やお菓子
店内では茶葉や和菓子の販売もされています。
確かな品質の茶葉xおしゃれなパッケージ「幼瀨伍號」
「幼瀨伍號」の茶葉はパッケージデザインもおしゃれなので、お土産にするにはぴったりだなと思います。
私が思わず買ってしまったのが、こちらの「藝術系列(アートシリーズ)」。
郭雪湖という台湾の画家が約100年前の大稻埕(ダーダオチェン)エリアを描いた『南街殷賑』がパッケージになっているもの。
「文地集包種茶」と「包種紅茶」の2種類があり、それぞれ2.5〜3gのティーパックが5袋入って280元。
私が家族へのお土産に買ったのは「精裝禮盒(2160元)」。
上記の包種茶と紅茶のほか、「幼瀨伍號」の茶葉の中でも最高峰の「極選籟狸尖山 包種散茶」75gがセットになったもの。
何が最高峰なのかというと、「幼瀨伍號」の農場内にある「籟狸尖山」という山の海抜500メートル以上の茶畑で採れた茶葉で、「豊富なペクチンが含まれ、旨味があり長く入れていても渋みが抑えられ、甘くさっぱりとしていて、のど越しの良いお茶」ということです。
「明月堂」と「幼瀨伍號」のコラボ
二つの老舗のコラボで生まれたお土産が「お茶のヌガー」。160元。
9番という品種の香り高いピーナッツを使っているそうです。
お持たせにぴったりな「明月堂」の和菓子
日本へのお土産には向かないかもしれませんが、台湾在住の私たちがお持たせに使うのにぴったりなのが「明月堂」の和菓子。
日持ちは大福類は当日、羽二重が3〜5日、
中に柔らかい餅が入った「牛皮」、どら焼きは常温で7日または冷蔵で10日間。
ギフト用の箱に、牛皮またはどら焼き8個入りで360元というセットもあります。
海外あるある「無性に和菓子が食べたくなった時」にぜひ立ち寄りたい、アフタヌーンティースポットがひとつできました!
「幼瀨明月 和菓子茶屋 YORAI MOON」基本情報
燦路都店(ホテルサンルート店)
電話番号:02-7736-2159
住所:台北市中山區民權東路一段9號(ホテルサンルート台北1階)
営業時間:9:30〜21:00 無休
(営業時間や定休日には変動がある可能性があります。最新情報は公式FBでご確認ください)
公式Facebookページ:https://facebook.com/YORAI.MOON.Sunroute/
すぐ近くに「雙城街夜市」があるので、夜市を散策する前のお茶にも良いかもです。
誠品南西店
電話番号:02-7736-2762
住所:台北市南京西路14號4樓(誠品南西4階)
営業時間:日〜木11:00〜22:00、金、土11:00〜22:30
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/YORAI.MOON/
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