ご連絡をくださったシングルマザー/ファザーの皆さまへ。お待たせしてごめんなさい、やっとお返事させていただきます。

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ご連絡をくださったシングルマザー/ファザーの皆さまへ。本当に遅くなってしまって、ごめんなさい。

大切な仕事がひとつ収束に向かいつつあるので、今こそ、ずっとずっと気になっていたことをやりたいと思います。
それは、ここ数年このブログ経由でいただいていた単身家庭をお持ちの方々からのご連絡へのお返事。

たまに3カ月くらい更新できていなかったりするし、あちこちデコボコなまま走っているこのブログですが、読んでくださる方々とはけっこう強い絆で結ばれているようで、私にとって、ここはとても大切な場所です。

プロフィールのページでメールアドレスを公開しているので、
一カ月に数回はコンスタントに、単身家庭をお持ちのお父様・お母様方からの連絡をいただきます。

そのほとんどは

  • 母子家庭/父子家庭だが台湾に移住したい
  • 友達になって色々アドバイスしてほしい

という趣旨のものでした。

先に言い訳でごめんなさい。お返事ができなかった理由

まず、自分の目の前の人生に向き合うことで精一杯(現在も同じ)

確か、五年前くらいまでは返事をしていたのですが、お問い合わせいただく量は増えていくし、赤ちゃんだった長男はどんどんコミュニケーションが必要になるし、仕事もどんどん責任が重くなるしで、とうとうある時点から返事ができなくなっていました。

どう回答したらいいのか分からなかった

実は一度、「今、子どもと一緒に台北に駐在しているけれど、精神的に辛くておかしくなりそうなので、今すぐ助けてください」という趣旨のメールをいただいたのでとても心配して、急いでメールのお返事をしたけれど、何も返事がなかった、ということもありました。今でも心配しています。
それ以来、私はこういったご連絡にどういった姿勢で、どのようにお返事したら良いのか、本当に悩んでいました。

でもやっぱり返事したいと思って今日に至ります

全員とお会いするのは難しいから、お返事の仕方を模索しました

「返事ができていない」というプレッシャーは常に私の中で重くのしかかっていました。
夜眠る前、移動中、息子や夫と過ごす時間の中…。ふとした時間にそのことが気になっては、罪悪感として頭の片隅にずっとありました。

もし自分に無制限に時間があれば、悩むことなくすべての方にお会いしたり、お返事したと思います。
でも、二人の息子がいて、夫がいて、友人たちがいて、会社経営と自分自身の仕事がある私にとって、時間というのは最も貴重なものです。
平日は現在10カ月になる下の子をシッターさんに預けて働いています。シッターさんに決して安くないお金(うちの区の場合、合法なシッターさんは月19,000元です)を支払って、私が稼働できる時間を確保しています。

自分の家族や友人、そしてクライアントへの返事もままならないくらいの目まぐるしさの中で、それにプラスアルファ、かなり重いテーマのメールにしっかりをお返事するのは難しかったというのが正直なところです。

友人らからは、相談を受けることを仕事にすることを勧められました。
「相手もとりあえず連絡してみただけだから、そんな負担になるまで悩まず、返事しなくてもいいんじゃない?」とも言われました。

でもそのどちらも、私にはピンと来ませんでした。その理由も書いてみますね。

恩人がしてくれたように、私にできる範囲のことをしよう

私は、離婚をしなければならなくなった時、助けてくださった弁護士さんがいます。

私の場合ですが、幼い子どもを連れて離婚する女性というのは、将来に対してものすごく不安があります。
「これからどうやってこの小さい子どもを抱えながら働いて、生きていけばいいんだろう、そんなこと自分にできるの?」という不安で頭の中がいっぱいになりました。
でもとりあえず自分と子どもにとって最低限の条件が整えらえるよう、一度は愛した人と別れるための離婚手続きを進めなければなりません。
そこで、協議離婚のための書類作成を手伝ってもらうため、弁護士事務所を探しました。
その頃私が住んでいたのは、長野県の白馬村というところだったのですが、離婚が得意な弁護士さんを見つけられず、慣れない運転で数十キロ離れた片道1時間の場所へ車を走らせ、インターネットで見つけた弁護士事務所へと向かいました。

でも、慰謝料や養育費がいくらもらえるか分からない中で、まとまった弁護士費用を支払う余裕なんてありません。
さらにこれから子どもを自分の稼ぎで養わなければならないのですから、出費に対してものすごい不安がつきまといます。

だから、フルタイムの仕事が終わって、子どもを寝かしつけてから、夜な夜な、自分で協議離婚に関してできるだけの準備を行いました。
弁護士さんにはそのチェックだけお願いすれば、少しでも費用が安くなるのではないかと思いました。

その頃、離婚が決まった私は、家を出ていくにも、住む場所がありませんでした。
白馬という場所はとても雪が深いので常に雪かきをしなければならないのですが、子どもが2歳になる前だったので、駐車場まで雪かきをしてくれる物件が必要でした。でもそんなにすぐには見つかりません。
その頃はリゾートホテルの広報をしていたのですが、オーナーのご好意で、使っていない結婚式宴会会場の和室に暫定的に住まわせてもらえることになりました。外は夜にはマイナス20度にもなる大自然。カーテンもなく、息子と二人で寒さに震えながら過ごしました。精神的にも体力的にも限界でした。
だからというわけではないですが、離婚の各手続きを経て片親で育てるということがいかに過酷なのか、本当に身にしみて分かります。そして、私よりももっと大変な状況の方もいらっしゃると思います。

離婚の話をする弁護士事務所に子どもは連れて行けないので、当然会社を休んで弁護士事務所に向かいます。収入が減ってしまいますが、仕方ありません。
そんな時、初めてお会いした弁護士さんは、私の用意した資料を見て、
「この事務所は自分の祖父の代から続いているんです。そのおかげで、僕には地元では名の通った企業がいくつもクライアントになってくれているんです。そちらの仕事で家族を養うだけのお金が稼げているので、あなたのような人からは稼がずにでいられるんです。」とおっしゃって、私もびっくりするくらいの金額で仕事を受けてくださいました。

金銭的にもものすごく助かりましたが、それ以上に、精神的に少し希望が見えたような瞬間でした。この出来事があったから、私は離婚という正念場を乗り越えられたと思っています。

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この弁護士さんだけではなく、他にも日本でも台湾でもさまざまな方のおかげで、今の私や家族があるということは、一生忘れたくても忘れられません。
だから、やっぱり私は、社会的に弱い立場からなんとか抜け出そうと助けを求めている方々に返事をしなかったり、それを助けることを仕事にしたりはできないと思っています。少なくとも、今のところは。
(相談室みたいなものを作り、お代をいただいて相談をお受けするのは良いかもしれないなとも思っています)

ちなみに、「離婚」自体に関しては、noteの中の「#離婚」タグを見てみると、知りたいことがあるかもしれません?
https://note.mu/hashtag/離婚

私にできる精一杯のこと

再婚した今も、そしてこれからも、私は一生約6年間のシングルマザー時代を忘れません。
だから片親の家庭の多くが金銭的にも、時間的にも、精神的にも余裕がないであろうことも、ものすごくよく分かります。

けれど、何回考えても、私にはその方すべてとお会いしてお話を聞いたり、お友達になるだけの時間的・精神的・経済的余裕を持ち合わせていません。
だから、もし今後ご相談をお受けしたら、その中から私でもお答えできると思ったものについて、このブログに掲載させていただき、ブログ上でお返事させていただきたいと思っています。

私は面と向かって話すのが本当に下手で、いつも人とおしゃべりした後にひとり反省会をしているくらいなんです(だから、司会のお仕事なんて、私にとっては本当に勇気がいることです!笑)。
思ったことはこうして文字にしてお伝える方が、たぶん私にとっても、ご連絡くださった方にとっても、良いと思うのです。

ということで、まずは、違う方から何回もいただいている共通の質問にお答えしたいと思います。

質問1、中国語が話せないけれど、台湾が好きなので、仕事を見つけて単身家庭で移住したい。どうしたらいいか?

日本と台湾の距離はものすごい勢いで近付いていますよね。
訪日・訪台旅行者も増えています。
個人の感覚ですが、仕事の機会自体は増えて来ているように思います。

台湾で外国人が働くためには、就労ビザが必要です。
台湾人と国際結婚した方、永久居留証を獲得された方、それと一部台湾政府から依頼されて台湾で仕事をされる方などは、そのビザが免除されます。

台湾で登記している企業が外国人に対して就労ビザを出すには、最低給与がおよそ5万元という規定があり、それは台湾人の初任給の2倍ほどです。
初任給といっても台湾の最高学府である台湾大学卒業の優秀な人材でも、初任給は2〜3万元程度です。(能力次第であっという間に昇級して行くと思いますが、スタートラインはほぼ同じだと思います。)
つまり、会社側が一般の台湾人の約1.6〜2倍程度の給与を払って、その日本人を雇うための理由があれば、仕事のチャンスを獲得できるということになります。

(*台湾の法律は恐ろしいスピードで変わるので、その点ご了承ください。)

たぶん、仕事のチャンスは以下の3つどれかかなと思います。

  • 日本人からの信用を獲得する必要がある仕事(日本語だけなら日本語の話せる台湾人はたくさんいるので、現地で安く雇えます)
  • 日本人とか台湾人とか関係なく、その人の持つスキルや経験がその職位にとって必要
  • オーナーが雇いたいと思ってくれた場合(=幸運)

「日本人からの信用を獲得する必要がある仕事」については、台湾人は商売人なので「日本人は日本人しか信用しない」ということをよく理解しているので、日本とビジネス上でやりとりのある企業において、そういうポジションはけっこうよく見かけます。
言葉とはひとつのツールであり、上達もしていきますので、たとえ最初は中国語が話せなくても、それをカバーするくらいの理由、例えばそれは若さだったり、自分の時間を捻出してでもミッションを完了できるような気概のある方には、きっとチャンスがあるかと思います。

逆に仕事で結果が出せず、その原因が子どもの事情になるようだったら、他の台湾人スタッフの手前もありますし、会社側が就労ビザや台湾人より高い給与を出してまでその人を雇う理由が必要になるでしょう。

例えば英語が母国語レベルだったり、貿易事情に詳しかったり、言語の関係ないプログラマやエンジニアとしてのスキルがあったり、または外国人向けの日本語教師の資格があったりと、その人に専門のスキルや経験があって、ぴったりハマる求人があるかもしれません。その場合、会社側も色々協力してくれることもあるかもしれません。

また、ごくたまに、「台湾に行ったことがないけれど、近藤さんのブログを読んで台湾に移住したいと思うようになりました」というご連絡をいただきますが、やはりそこはご自身だけでなくお子さんの人生にまで関わることですので、ご自分で一度いらっしゃって感じた方が良いのではないかと思います。

ここまで書いてみて、やっぱり「どんだけ偉そうなんだww」と自分でも胸がざわつきます・・・

【個人的主観】台湾で子育てしながら仕事することのメリット(思いついたら更新)

  • 物価が安い。特に、交通費が安いのでタクシーが気兼ねなく使える。
  • 台湾人は、日本ほど「周りに負担をかけること」を厭わない傾向にあるので、あまり気にしなくても良い。
  • テイクアウトなど外食文化が根付いているので食事の支度・片付けという家事の負担が軽減できる。
  • 台湾社会全体が子どもに優しい。
  • 生理がつらい時につらいと言える(会社でも友人でもどこでも)。
  • 仕事上の飲み会が少ない(気がする)。あっても子連れで参加できる。それに、参加しなくても仕事のチャンスを失うとかいうことがない。
  • 「母親は自分を犠牲にすべき」とか「シングルマザー/ファザーや、その子どもってかわいそう」といった偏見がない。
  • 夜遅くまで子どもを連れて外にいても後ろ指を指されることがない。
  • 自分も子どもも中国語というスキルが身に付く。

【個人的主観】台湾で子育てしながら仕事することのデメリット(思いついたら更新予定)

  • 大前提として、台湾で日本人は外国人であるので、それに伴うデメリットは各所にいつもある(人によって感じ方が違うので詳細は省略しますが、例えば外国人の場合は学費などの補助が受けられないことなど)。
  • 日本と台湾は正式には国交がない(そのため手続きが煩雑だったり、時間がかかったりします。パスポートは駐タイ大使館に送られて処理され、台湾に戻ってきます)。
  • 日本に比べると物価が安いが給与水準も低い。
  • 家族や親戚がいない場合は、友人か、お金を払って頼める人を見つける必要がある。

台北にある日系の人材紹介会社(思いついたら更新予定)

PERSOL Taiwan(旧テンプスタッフグループ。旧インテリジェンス台湾)
https://www.persoltw.com/jp/

パソナ台湾
https://www.pasona.com.tw/JP/job.html

就労ビザについては、こちらに詳しく記載があります。https://www.pasona.com.tw/JP/visa.html

リクルート海外人材紹介事業のRGF
https://www.rgf-hragent.asia/others/taiwan/allIndeedJobs

ちなみに労務関連については、ワイズコンサルティングの労務サービスのページが最新情報を継続して更新されています
https://www.ys-consulting.com.tw/service/labor/index.html

台湾について日本人が知っておいた方が良い情報は、大使館に相当する「日本台湾交流協会」のサイトにもかなり充実した記載があります。
https://www.koryu.or.jp/

と、こんな感じで、いただいたご連絡に対してブログ上でお返事させていただきたいと思っています。
今後は、以下をご了承いただいた上でご連絡いただければ幸いです。

  • いただいたすべての質問にはお答えできません。
  • お返事をさせていただくまで、かなり時間がかかるかもしれません。でも、お返事のブログを公開したら、必ずメールでお知らせしますね。
  • ご質問は、ブログに掲載させていただきます。(できるだけ個人が特定できないように編集します)
  • やってみてあまりにも負担が大きかったら、この企画自体を予告なく終了することもあると思いますが、ご了承ください。

どうか、想いが伝わりますように。ありがとうございました!

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