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さようなら「誠品敦南店」、たくさんの思い出をありがとう。
今年の5月末、24時間営業の書店であると同時に書店という域を超え、台湾を代表するランドマークであり続けた誠品敦南店が、灯りを消しました。
私にとっては結婚のために台湾に来たばかりの頃から、いつもそこにあり続けてくれた心の拠り所のような場所でした。
子どもを産んでからふいに自分の時間ができたりしても、どこへ行ったら良いのか分からず、自宅付近のこの書店にふらっと立ち寄っては、国は違えど書店独特のあの匂いに、心が癒されたりしたものです。
そんな想いは私だけじゃないのではないかと思いましたので、最後の姿を知りたいという方にお届けするために、日本のメディアで書かせていただく機会をいただき、閉店2日前の夜のイベントと、閉店当日の5月31日、取材に行ってきました。
閉店2日前の夜は書店だけど登壇者も観客もそこかしこでお酒を飲みながらのトークイベントだったし、
閉店当日はカオスのように次々に訪れる人人人で、冷房が効かず汗だくになりながら取材しました。
そして、夜の消灯イベントには我らが青木由香さまと2人でお邪魔して消灯を見届け、次に24時間営業を受け継ぐ信義店へ、シャトルバスで向かいました。
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現場で見聞きし、感じたたくさんのことを詳しくは雑誌『Pen』のウェブ媒体で書かせていただきました。
こんなことを書かせていただいております。
- 「誠品書店」や今回閉店した「誠品敦南店」とは、台湾でどのような存在なのか?
- 「誠品敦南店」は、なぜ閉店することになったのか?
- 閉店を惜しむ台湾文化人の声。
・アートディレクターの方序中(ファン・シュゾォン)さん
・カルチャー系の若者たちに人気を誇る雑誌『小日子』の編集長 劉冠吟(ローラ・リュウ)さん - 閉店当日の様子。
- 閉店当日、創業者の娘で2017年に同氏の逝去を機に会長となった吳旻潔(マーシー・ウー)さんのコメント。
- 24時間営業を受け継ぐ信義店。
もっともっと語りたいことはあるのですが、「誠品敦南店」の最後を見届けられなかった日本の皆様にお伝えできる機会をいただき、編集部には感謝の気持ちでいっぱいです。(そして、いつも文字数を大幅にオーバーするのをきれいに編集していただいております…)
記事へのリンクはこのブログの最後に貼っておきますね。
「誠品敦南が閉店したのは、本が売れない時代だから」、は間違いです。
ちなみに、「誠品敦南が閉店したのは、本が売れない時代だから」という説をよく見かけますが、こと誠品敦南の閉店に関しては、本が売れる売れないとまた別の話です。
誠品敦南が入っている「敦南金融大樓」というビルは、台湾の五大金融財閥のひとつ・國泰蔡家にとって起源となる「起家厝」であるためです。
「起家厝」とは台湾の不動産業界ではよく使われる言葉で、その人が初めて買った不動産のことを指し、良運が全てそこに留まっているので決して手放してはならないという説があるそうです。
今後、蔡家によってこのビルは建て直され、地上28階・地下6階建てのエコ建築に生まれ変わるそうです。
このくだりは細かすぎて書いていませんが、ぜひご一読いただければ幸いです!
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台湾のランドマーク「誠品書店」一号店は、こうして31年の歴史に幕を下ろした。(Penオンライン)
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