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東京在住の超人気台湾人ブロガー・明太子さんとのブログ上交換日記。
八回目のテーマは、「ママ友とのお付き合い」。
文化も習慣も異なる日本と台湾でのママ友とのお付き合いで得た発見について、色々話してみます。
そうなの! 最初はすごく緊張したけど、今はみんなが超いい人たちだと分かってきたところ。台湾に行ったことがあるという人も多くて、日本橋の誠品まで台湾の食品を買いに行っていたり、台湾のことを好きでいてくれて嬉しかった。
今ではお迎えの後に公園で一緒に子どもを遊ばせたりしているよ。
日本で「台湾カステラ」が流行っているというのを私は全然知らなくて、みんなでコンビニに買いに行ったりしたよ。楽しかったな〜。
では「ママ友とのお付き合いで得た、新しい発見」、まずは明太子さんからどうぞ!
日本のママ友の印象は「ゆっくり仲良くなる」
この交換日記を書くにあたり、何人かの日本在住の台湾人ママたちに日本人ママとのお付き合いについて聞いてみたところ、みんなが挙げたのが「ゆっくり仲良くなる」というキーワードでした。
私自身も同じで、日本で台湾や他の国のママさんたちと知り合うとほとんどの場合、自然にLINEを交換し合い、「次は公園で子どもたちを遊ばせない?」という流れになるのですが、日本のママさんたちとは少し時間が経ってからやっと距離が縮まるように思います。
たとえば、幼稚園に同じ時間に子どもを迎えに来ている他のママさんたちも、何ヶ月かおしゃべりする日々が続いた後に、ある日突然「もし今日ご飯を作らないなら、一緒に子ども向け食堂にご飯食べに行かない?」と誘ってくれたんです。
同じ幼稚園に子どもを通わせているママさんたちも、年中に上がってからやっと仲良くなり始めました。私自身もどちらかというとゆっくり仲良くなるタイプなので、この日本のママさんたちがお互いを理解するスピードはちょうど良かったです。
幼稚園の隣の公園は、みんなの大事な交流場所
幼稚園が一時期休園している時間には、幼稚園の隣の公園が大切な交流の場になりました。幼稚園が再開してからも、私が子どもを迎えに行くと、息子の豆豆と中の良い子のお母さんが、公園に行こうと誘ってくれました。
コロナ禍の関係で、幼稚園のパパママたちが交流できたであろう多くのイベントがキャンセルされたところでしたが、こうして公園で交流が始まったのです。
「私たち、毎日幼稚園で子どもをお迎えした後、ここで1〜2時間みんなで遊んでいるのよ!」「もし子どものお迎えが遅い時間になるようだったら、夕方の17〜19時くらいにも遊んでいる人たちがいるよ!」
その後、その公園は豆豆が最も大好きな公園になりました。平日でも週末でも、幼稚園のお友達たちと遊ぶことができます。私や夫の枝豆も、この公園のおかげでおよそ30名のクラスメイトのお父さんお母さんたちと知り合うことができました。みんなで子どもたちの幼稚園での様子や、育児情報についてシェアしあったりします。
「特別約束しなくても、行けば誰かクラスメイトがいる公園」は、海外から来た私にとってはとっても貴重な存在です。たくさんの必要な情報を知ることができるし、幼稚園以外の場所で豆豆がどのようにお友達と遊ぶのかを見ることもできたことは、私に大きな安心感をもたらしてくれました。
日本のママたちに見た「安全な距離」と「安全な発言」
実は豆豆がまだ幼稚園に上がる前、私は「どうやって幼稚園のママたちと付き合ったらいいのか」少し緊張していました。
「同じ幼稚園のママたちとはあんまり仲良くなりすぎない方がいいよ。職場恋愛をしない方が良いのと同じ道理で、衝突が起こったら最悪だよ!」
「どんな時でも、自分のプライバシーは守った方がいいよ!」
先輩ママたちはそんな私に、こうアドバイスをしてくれていました。それに、私の目に映る幼稚園のママ友たちもやはり、ごく自然に「摩擦を起こさない安全な距離感」を保っているのです。
同じ幼稚園のお母さんたちは、基本的に自分や旦那さんの仕事を話さないし、聞くこともありません。夫婦関係や自分の教育方針についても話しません。人前で自分や他人の子どもを褒めたりすることもありません。彼女たちから私がなぜ日本に来たのか、どこで夫と出会ったのかといったことを聞かれたこともありません。
毎回学校の保護者会に参加してみると、みんなの中に安全な発言の基準というものがあることが見て取れます。先生が子どもたち同士の付き合いについて話すときは、その出来事だけを話し、人については話しません。そして保護者たちが自分の子どもについて話す時も、ほめたりけなしたりせず、少しユーモアを帯びた方法を用いているのです。
こうした「安全で、摩擦を起こさないことを大切にする」人との付き合いに距離を取る方法は、私にとってとても興味深く、まるで車の運転で車間距離を取る練習をする時のように、私に新しい視点や考え方を与えてくれました。
ママ友って必要?
子どもを生んだばかりの頃、ネットで「ママ友は必要なのか」という問題について検索したことがあり、そこではさまざまな意見を見ました。五年間近くなるママとしての生活を振り返ると、身近なママ友たちは異国での育児をする自分をたくさん助けてくれたし、一緒に公園で遊ぶことができるママ友、育児の悩みを相談できるママ友、ママになる前からの友達、お互いにママになった後にさらに仲良くなった友達など、さまざまなママ友がいます。ですから、私は「ママ友が必要な人」なのでしょう。
「ママ友」という名前も、かなり浸透してきたと感じます。
母親になってからの人間関係においては、親密さや、価値観の違い、生活や休息、時間の使い方などさまざまなポイントを考慮する必要があります。仲良くなったママ友が引っ越してしまうかもしれないし、ある時点から急に仲良くなるママ友もいます。
私の義理の母が育児をしていた頃、彼女のママ友の中には一時だけの友達もいたし、ご縁あって一生の付き合いができている友達もいたと話してくれたことがあります。
「スタンスを決めてかかったり、批判をしない。期待や依存をしすぎない。すべてはご縁にまかせる」ーーこれが今のところ、私のママ友との付き合いにおける心構えです。付き合いが短くても長くても、浅くても深くても、すべては育児の道のりを歩む栄養になってくれます。豆豆が大きくなったら、彼は自分のお付き合いの方法を見つけるでしょう。その時には、私もこの「ママ友とのお付き合い」からちょっぴり退場しても良いかもしれません^^
明太子さんのお話を読んで、確かに日本人社会独特の「深入りしすぎない関係」ってあったよな、と思い出しました。
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私は恥ずかしがり屋ではありつつも、どちらかというと人見知りはしないタイプなので、人と人の距離が近い台湾の暮らしが肌に合っているのかもしれません。けれど、ママ友となると確かにまたちょっと違うかも。子どもぐるみで家族のようにお付き合いするとなると、生活態度や子どものしつけなど、感覚があまりにも離れていると、ちょっと難しいかもしれないと思います。
でもママ友にもいろんなパターンがあって、ものすごく仲良しでなんでも話せる、家族のような存在のママ友もいれば、ちょっと距離はあるけれど、お互いを応援しているような存在もいます。子ども同士を遊ばせるために会うようなママさんもいます。
台湾のママ友の印象は「無理なく付き合う」
そんな台湾のママ友たちたちを見ていて思うのは、みんな無理なく付き合っているということ。何かのお誘いや、普段のLINEグループでの会話も、頻繁に顔を出さなくても気まずくなったりしません。(私が外国人だからなのかな?それも影響しているかもしれません)
日本は同調圧力がすごいと思うんですよ。私のように色々気にするタイプにはけっこうそのプレッシャーがキツいんですけれど、台湾にいるとそれを感じずに済むような気がします。(外国人枠っていうのも、もちろんあると思います)
ショッピングだけじゃなく習い事もグループでする
台湾は「共同購入」が日本よりずっと発達しているように思います。お得に買い物ができる合理的な選択ですよね。
共同購入やクラウドファンディングなどのプラットフォーム、ママ友はもちろん、FacebookやLINEのグループ、職場、シッターさん…至るところで「共同購入する?」という誘いが日常的にあります。それこそ魚の一匹から。必要なければパスできるので、変な同調圧力とかはゼロです。
ママ友たちとは日用品から食品など、さまざまなものを共同購入してきましたが、すごいなと思うのは、習い事もグループでしてしまうこと!
みんな行動力・交渉力が半端なくて、いつも良い習い事先を見つけては「子どもを習わせたい人」同士でグループを作り、そのお教室や先生たちに「貸切クラス」を作ってもらいます。こうすればクラスにはすべて仲良しの友達しかいないので、人見知りをする子どもも安心するし、習い事中はママ同士でおしゃべりに集中して、終わったらランチを食べたり、公園で遊んだりできるので、とっても効率的です。
ママ友同士の約束に、旦那さんたちもついて来てくれる
最近では日本もそうだと思いますが、家族ぐるみのお付き合いができるのも素敵だなと思います。みんなで行く旅行やキャンプなどはもちろん、習い事や食事会にも旦那さんたちがついて来てくれます(いつも旅行に行く時、皆さんの車に乗せてもらえたのは本当にありがたかったです)。
旦那さんたちは無理に会話に付き合うことなく、男同士おしゃべりしたり、個人個人で携帯ゲームをしたり、子どもたちと遊んだりと、リラックスして過ごしていました。
番外編:両親とともに子育てする文化にびっくり
- ママ友との付き合いとはちょっと違いますが、台湾に来てまずびっくりしたのが、子どもを自分の両親に預けて生活している人が多いこと(全員じゃないですよ)。人によって違いますが、私の友人に多かったのはこんなパターンです。
●夕方に幼稚園・学校や塾が終わったら、両親にお迎えに行ってもらう。 → そのまま実家で預かってもらって、夜仕事が終わってから迎えに行く。夜ご飯と子どものお風呂は実家で済ませるので、自宅に帰宅したら子どもはそのまま寝るだけ。
●(子どもが小学校に上がる前だけ)平日、子どもは実家に泊まり込みで預かってもらう。 → 金曜の夜に迎えに行って、土日は自分たちで面倒を見る → 日曜の夜にまた実家に届けに行く。
特に後者のパターンのママ友は、お子さんが家にいない平日は友人たちとカラオケに行ったり、旦那さんとデートに行ったりと、独身時代と変わらないような生活をしていたので本当にびっくりしました(うらやましかった!)。
平日お子さんに会えないのはさみしいけれど、その分仕事や家事を頑張って、土日はキャンプなどへ行って思う存分お子さんと遊ぶようにしているのも、賢いなと思いました。
ちなみにお子さんが小学校に上がった今では、平日も自分たちでみるようになっています。
最後に
私が台湾に来て右も左も分からなかった頃、シングルマザーだった頃、表では言えないような、あんなこと、こんなこと…色々ありましたが、ママ友たちにはたくさんたくさん助けてもらいました。子どもが大きくなった最近では時々みんなで食事するくらいになってしまったけど、今でも大切な存在です!
そして最後に補足したいことがひとつ。
台湾で子育てしていて感じるのは、相手がママであるかどうかに関わらず、男性でも女性でも、若い学生さんでも、子どもを連れて楽しく遊べるなぁということ。
「いつも、お姉ちゃんの子どもと遊んでいるから」とか、普段から子どもと接している人も多い印象があります。
同じような学齢の子どもを持つママ同士でしか分かり合えないようなこともたくさんあるだろうけど、そうでない人とも堂々と子どもを連れて会いに行けたり、話し合えるというのは、つまるところ子どもがのびのび暮らせる社会につながっているのかもなぁ、と思うのでした。
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