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大好きな「OrigInn Space 大稻埕」に一泊させていただいてきました!
大稻埕エリアの中心地・迪化街でも最高のロケーションにある「OrigInn Space 大稻埕」は、部屋数がわずか4室という人気のゲストハウス。
台湾五大財閥のひとつ「板橋林家」が所有し、台北市から「歴史建築(有形文化財)」として登録されているという貴重な建築物を丁寧に美しくリノベーションし、この地を訪れるゲストが宿泊できるゲストハウスとして運営しています。
「歴史建築(有形文化財)」をホテルとして使用しているのは、台北市ではこちらだけ。
「文化資產保存法」という法律によって保護されており、リノベーションには大きな制限がかかるため、こちらの「OrigInn Space 大稻埕」では宿泊施設のライセンスを取得するまでに実に三年もの時間を費やしたそうです。本当にすごく難しいことなのですね。
(台北市内には「古い建築(中国語で「老建築」と呼ばれるタイプのものです)」をリノベーションしたホテルやゲストハウス、B&Bはいくつかありますが、それと「歴史建築(有形文化財)」は異なります)
現在、新規で宿泊施設のライセンスを取得するだけでも大変なのに、「歴史建築(有形文化財)」のリノベーションというダブルのハードルを乗り越えた、奇跡のような存在、それが「OrigInn Space 大稻埕」なんです。
それなのに!
憎きコロナで海外からの宿泊客が一切なくなってしまったので、こちらのゲストハウスも大打撃を受けました。
一階のカフェをイベントスペースとして貸し出したり、会議室としての貸し出しを行なったりと、さまざまな工夫を行ってこられていましたが、最近では台北をはじめとする台湾国内の旅行者が訪れてくれるようになったそうです。
そんなこともあって、「台北に住んでいるYaekoに、ぜひ迪化街の宿泊体験のおもしろさを感じてほしい」と、共同オーナーのひとりHarveyさんが誘ってくださいました。敬愛なる青木由香様をお誘いして、僭越ながら試泊させていただきました。
ほぼ日の人気連載「台湾のまど」: 088お店のご近所を旅行
https://www.1101.com/n/s/aokiyuka/2021-12-24.html
「OrigInn Space 大稻埕」に、初めての宿泊です!
これまで取材や会議室としての利用をさせていただいたことはありましたが、宿泊は初めて! 胸が高鳴ります。
こちらのゲストハウスにはどの部屋もテレビはなく、代わりにたくさんのレコードとレコードプレイヤー、そして本が置かれていて(ゲストによっておすすめの本がセレクトされてお部屋に置いてあるし、共同スペースに本棚もあります)、自宅以上にリラックスした時間を過ごせます。
レコードで音楽を聴こう
インテリアや音楽が大好きなHarveyさんのセレクトで、4室それぞれ、部屋ごとに異なる趣向が凝らされています。
私たちが宿泊したのは、最も大きい「三樓前(Third Floor Front)」というお部屋。
名前の通り3階の道路に面した方にあり、窓からは迪化街の様子を見渡すことができます。
レコードプレイヤーの使い方を丁寧に教えてくれるHarveyさん。
大きな湯船でゆったり、漢方入浴
「歴史建築(有形文化財)」で、客室内にお風呂を作ることができない関係で、お風呂やトイレは同フロアの屋外にあります。
(「三樓後(Third Floor Rear)」という3階のもう一つのお部屋は、唯一客室内に浴室・トイレがあります。)
私が宿泊した「三樓前(Third Floor Front)」のお風呂は共用ではなく、この客室専用なので、他の宿泊客と一緒になるということはありません。
また、客室に小さな手洗い場はあるので、ちょっと手を洗いたい時や、歯磨きくらいだったら、お部屋の中で済ませることができます。
(2階のふたつのお部屋「二樓左(Second Floor Left)」と、「二樓右(Second Floor Right)」は、二部屋で共用のバス・トイレを使うことになります。)
しかも、台湾では貴重な“大きな湯船”があり、問屋街の迪化街で調達したという漢方で配合した、オリジナルの入浴剤が置いてあります。漢方になじみのない、海外からのゲストも楽しめる香りを探求して配合したとのことで、確かに使いやすい香りでした。
我が家にも湯船はありますが、普段は子どもたちを入れるのが精一杯で、自分はもう一年以上湯船に浸かっていないことを思い出しました。時間に追われない夜なんて、久しぶり!
ポカポカに温まったら、Harveyさんこだわりのシーツが敷かれたベッドで休みます。
こちらは4室ともダブルベッドで、ツインのお部屋はありません。申し訳なくも、ちゃっかり青木さんと同じベッドで寝させていただきました♡
子どものいない夜は長い! 自由!
まずは、引っ越したばかりの青木さんのお店「你好我好」へ
偶然にも、青木さんが経営するセレクトショップ「你好我好」は12/16に新店舗へとお引越ししたばかり。
しかも、場所は宿泊先の「OrigInn Space 大稻埕」のすぐ近く!
角を曲がってすぐそこ、みたいな距離感です。
ということで、さっそく新店舗にお邪魔して参りました。
クリスマスからお正月まで使えるお飾りのDIYをされていたので、私も自宅用にひとつ作らせていただきました。
スタッフさんの丁寧なサポートのおかげで、不器用な私でも、わずか15分ほどでなかなかかっこいいものが作れましたよ。
青木由香さんのセレクトショップ「你好我好」
住所:台北市大同區迪化街一段14巷8號1樓
電話番号:02-2556-5616
営業時間:月〜日10:00〜18:00(※13:00前はスタッフさんが上の階にいらっしゃるので、お店のドアベルを鳴らしてくださいとのこと)
定休日:水曜
https://www.facebook.com/nihaowohaostore/
夜ごはんは、グルメ夜市「延三夜市」へ!
青木さんの提案で、夜ごはんは、宿泊先の「OrigInn Space 大稻埕」からシェアサイクル「youbike」で10分ほどで行けるグルメ夜市「延三夜市」へ!
「youbike」のKIOSKは「OrigInn Space 大稻埕」のすぐそばにある「永樂市場(永楽市場)」にあります。
青木さん曰く、「昼間の迪化街は車や路上駐車が多くて自転車が通行しにくいけど、夜だとスイスイ行けるね!」とのこと。
見慣れた迪化街ですが、夜になると趣がまた全然違って感動しました。
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そうこうしているうちに、あっという間に「延三夜市」に到着です。めっちゃ近い。
初めて来た「延三夜市」はかなりローカルで、ごはん屋さんのレベルが高かったです!
けっこう座って食べられるお店も多いし、「これはかなり観光客にもおすすめできそう!」とワクワクが止まらない私たち。
「クラフトビールで〆よう」と思ったものの…
宿泊先の「OrigInn Space 大稻埕」から二軒隣には、大人気のクラフトビール店「Mikkeller Taipei(ミッケラータイペイ)」があります。
いわずと知れた、デンマーク発のクラフトビール「Mikkeller」直営店が徒歩30歩くらいのところにあるんですから、これを利用しない手はありません。
ちなみに「Mikkeller」以外の台湾のクラフトビールもたくさん置いてありますし、台湾限定の「Mikkeller」もありますので、旅行で台北を訪れた方にもぜひお立ち寄りいただきたいスポットです。
ということで、私たちもこの小旅行が決まった時から、「最後はここで締めよう!」と心に決めておりました。
しかし…その日はちょうど金曜の夜、満席だったのです!(私たちが座った時点で満席)
びっくり。
「コロナ禍だし…」と思って甘く見ていました。
ものすごく賑やかだったので、「二杯目は別の場所へ行こう」と、気になっていたバーへ移動しました。
Mikkeller Taipei(ミッケラータイペイ)
住所:台北市大同區南京西路241號
電話番号:02-2558-6978
https://www.facebook.com/mikkellertaipei/
「AKA QUANDO BAR」へ
最後に徒歩でプラプラと訪れたのは、最近話題の「AKA」。
昼間はカフェ、夜はバーになります。
大稻埕の古い邸宅をリノベーションしてあり、撮影禁止だったりと何かと規制があるので、訪れる前にはサイトをご覧いただいた方がよさそうです。
昼間の中庭の様子はこんな感じです ↓↓↓
中庭を見渡しながらカクテルをいただき、話をするうちに、すっかり時間は午前0時を過ぎていました。
ほんのり気持ち良くなったところで、ホテルに戻ります。徒歩で!!(最&高)
「AKA QUANDO BAR」
住所:台北市大同區民樂街66號後棟
電話番号:02-2550-1280
https://www.facebook.com/akaquandobar/
「AKA café」
https://www.facebook.com/aka.cafe.tw/
朝ごはん天国の大稻埕
ホテルには朝ごはんが付いていませんが(一階の冷蔵庫は共有で使わせてもらえます)、なにせここは朝ごはん天国の大稻埕。何も問題はございません!
「延三夜市」で、キャベツごはんと排骨湯リベンジ
前日の夜に訪れた「延三夜市」で、ちょうど営業時間に間に合わなかったお店に行ってみようということになり、今度は徒歩で向かいました。
キャベツごはんに排骨湯。これがまた、大ヒット!
夜に、チラッと作っている人や店構えを見た時から、「絶対いいお店だ」という予感がありましたが、本当に優しい味で、朝ごはんにぴったり。
「灶頂 原汁排骨湯,高麗菜飯」
住所:台北市大同區延平北路三段17巷2號
https://goo.gl/maps/5CvkcjByNuWhmiXQ7
豚肉のからあげ「紅燒肉(ホンサオロウ)」の専門店
雑誌『&Premium』の朝ごはん連載でもご紹介させていただいた、太平市場の中で三代続く、豚肉のからあげ「紅燒肉(ホンサオロウ)」の専門店へ。
こちらのお店はなんと、肉の部位を指定できるんです。お客さんは皆さん「三枚肉ある?」「カルビお願い」などと指定しながら席に着かれるんです。冷めてもおいしくて、うちの家族も大好物です。
「劉美麗紅燒肉(阿角紅燒肉)」
住所:台北市大同區延平北路二段247巷2號
電話番号:0981-123-034
営業時間:8:30〜13:15 売り切れ次第閉店。
定休日:月曜
※営業情報はFacebookで告知
https://www.facebook.com/阿角紅燒肉-劉美麗-406396406119406/
青木さんも絶賛の「油飯(ヨウファン)」
もち米で炊かれ、台湾風おこわとも呼ばれる「油飯」。字面のインパクトほど油っぽさはないものの、腹持ちするという理由で昔から朝ごはんとして食べられてきたメニューです。
MRT大橋頭駅の近く、ガソリンスタンドのすぐ隣あたりにあるこちらの老舗も、雑誌『&Premium』の朝ごはん連載でもご紹介させていただきました。
こちらはさっぱりめの「油飯」に、滷肉がかかっているのが特徴的です。
詳しい食べ方などは『&Premium』にご紹介してきたので、いつかムック化されたらいいのですが…笑
青木さん初来店ということで、オプションで半熟目玉焼き「荷包蛋(フーパオタン)」を乗せて召し上がられ、とっても喜んでくださいました! 良かった。
↓↓ この投稿の7枚目の動画をぜひご覧ください! 青木さんの生の感想が見られます。
「珠記大橋頭油飯(ズーチーダーチャオトウヨウファン)」
住所:台北市大同區民權西路186-1號
電話番号:02-2557-6503
営業時間:7:00〜14:00
定休日:日曜
https://www.facebook.com/珠記大橋頭油飯-317765321724019/
コーヒーをいただきながら、幸せなチェックアウト
朝ごはんを堪能したら、宿泊先のホテル「OrigInn Space 大稻埕」まで徒歩で戻ります。
こちらのホテルでは、宿泊客には一階のカフェのメニューを宿泊期間に最大4杯(@一部屋ごと)までサービスしていただけるということで、おいしいラテをいただきながら、優雅にチェックアウト。こんな優雅な朝は本当に久しぶりです。
そこからはタクシーでびゅっと家に駆けつけ、出かける旦那さんとバトンタッチで子どもの世話をしていたら、「あの優雅な時間は夢だったのだろうか?」と思うほど、あっという間に現実に戻ることになりました。笑
それでも、日常からほんの少しだけ解放されて、本っ当にいい時間を過ごすことができました。
お店がお引越ししたばかりでお忙しいのにご一緒してくださった青木由香さん、そしてご招待くださった「OrigInn Space 大稻埕」さん、本当にありがとうございました。
そしてそして、迪化街への小さな旅にお付き合いくださった皆さまも、ありがとうございました!
「OrigInn Space 大稻埕」基本情報
住所:台北市大同區南京西路247號
電話番号:02-2558-8843
オフィシャルFacebook:https://www.facebook.com/OrigInnSpace/
オフィシャルサイト(日本語版・英語版あり):http://www.originntaipei.com/
※ドライヤーやお風呂セットなどアメニティは充実していますが、歯ブラシとパジャマは備え付けがないので、ご自身で持参ください。
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